地域のみなさま
家づくりに関する知識
注文住宅と建売住宅の違い
注文住宅のメリットは好きな土地に好きな家を建てられるということであり、建売住宅のメリットは安価で、買えばすぐに住めるということです。そして、デメリットはその裏返しになります。
予算に余裕のない方、住宅に対するこだわりの少ない方、入居期限が迫っている方、他者との協働が苦手な方は建売住宅が向き、それにあてはまらない方は注文住宅が向いているとおおよそ言えるのではないでしょうか。
地盤改良について
家を建てる敷地が水田を埋め立てた土地や、地下水位の高い土地の場合には、建築後に地盤沈下が予想されます。
また、ゴミなどで埋め立てた土地や、盛土にコンクリートの廃材などが混入していると、建物の基礎と接触して、不同沈下の原因となります。
こうした土地の場合には、地盤改良をおこなったり、基礎設計に配慮したり対策をおこなうことが必要です。
水田や畑を宅地に転用する場合や、地盤の状態に不安がある場合は、建築工事が始まる前「地盤調査」をおこないましょう。
一般的な戸建て住宅向けの地盤調査は「スウェーデン式サウンディング(SS)試験」が主流となっています。
地盤改良にはさまざまな方法があり、地盤の状態や建築物の構造•工法•規模(荷重の大きさ)にあわせてどの方法でおこなうかが決まります。
地盤の調査や改良については、建築士や施工会社に問い合わせましょう。それらを専門に手がける業者もあります。
断熱について(外断熱と内断熱)
外断熱工法と内断熱工法、一概にどちらが優れているとは言い切れません。
鉄筋コンクリー卜造の高い蓄熱性を最大限利用するには、建物の外側をすっぽりと覆う外断熱工法が良いと言えます。
しかし木造は「熱しやすく冷めやすい」特徴を持っているため、内断熱と外断熱との差は比較的小さいです。
性能の高さは、外断熱•内断熱に関わらず、きちんとした施工ができるかどうかにかかっているといえます。
外断熱工法 | 内断熱工法 |
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しっかりとした施工にするにはお金もかかります。コストが安い工法は十分に気をつけましょう。
良い間取りのポイント
動線というのは、家の中、部屋の中での人の動きです。
動線の無駄をなくすことは、日常においても無駄な動きをなくし、家事などの時間短縮につながり、家のスペース配分という意味でも無駄をなくすことにつながります。
廊下や通路の部分が長いと、面積を取られて居室部分が狭くなり、日常の動作にも余分な労力が必要となります。極力、通路や廊下は少なくして、それぞれの部屋にアクセスするのが望ましいです。
回遊性のある間取りは、移動距離が短く、無駄なスペースを少なくできるメリットがあります。
家の中をぐるりとひと筆書きで移動が出来るプランは家事効率も良く、家族の動線が重なりにくく快適です。
また、もしもの時の避難という考え方からいっても安心です。
家を建てる時の状況に合わせて、あまりきっちり部屋を細かく分けておくと、将来、家族のライフスタイルに変化があった時に対応できない場合もあり、住みづらくなることもあります。また、動線も複雑になりがちですし、使わない部屋が出てきたりして無駄が多くなります。
家族の変化に柔軟に対応できるような間取りのほうが、長期にわたって住みやすい家になります。